JFLアトレチコ鈴鹿クラブのFWカズ(三浦知良=57)が20日放送の日本テレビ系「しゃべくり007」(月曜午後9時)に出演し、数々の逸話「カズ列伝」が一挙公開された。
静岡市の実家が、県内一の進学校である静岡高の隣にあり「小さな頃は静高から東大に行きたいと思っていた。頭が良くなると思って、校庭の水を飲みに行ってましたが、さっぱりでしたね」と笑った。
スタジオの同級生からは人気ボクシング漫画の主人公、矢吹丈に憧れていた幼少時代を紹介され、あの帽子にズタ袋を持って登校していたこと、その後はルパン3世も好きだったことが語られた。
設楽りさ子夫人との出会いについては、ブラジル・サントスFC時代の自室を案内する貴重な映像とともに明かされた。まだ知り合う前から、水着のグラビア写真をポスターとして壁に張っていたほど好きな芸能人だったという。
「JALのキャンペーンガールだったんですけど(機内誌を見て)一目ぼれ。かみさんは玉川大で、留学生の友達の姉が同じクラスだったので、帰国していた時に『1時間だけでいいから会ってくれないか。写真を撮って持ち帰りたい』とお願いしていたら、本当に来てくれて。本当の一目ぼれ。(地球の裏側との遠距離で)文通とかしていたんですけど1年半ぐらいしたら振られたこともありましたね。ショックでしたね。その後も友達関係、長かったですよ。僕もいろいろありましたらから(笑い)」
出会いの7年後に2人は晴れて結婚している。カズが55歳でポルトガル2部オリベイレンセに挑戦した時も、現地に同行していた。
他にも、Jリーグ元年(1993年)のヴェルディ川崎時代、キャプテンマークをエルメスのスカーフにしていた話、スーツのブランドはジョルジオ・アルマーニだったこと、親友の田原俊彦を熱唱するカラオケはカズが六本木派で、ラモス瑠偉氏が新宿派だったこと、楽しい“アンオフィシャル”女性との食事会「カズナイト」はメディアに見つかった時のために「武田祭」と後輩で独身の武田修宏氏の名前を使っていたこと、などエピソードがあふれ続けた。
一方で悲運のW杯メンバー落選から帰国後、その足で練習場に向かって私服でゲームに参加しゴールを決めたことや、日本リーグ時代の都並敏史氏の年俸が120万円だったこともあった時代に、Jリーグで1億円を超える年俸を勝ち取った際、プロ野球をライバルに「清原さんや桑田さんくらいもらわないといけない」と道を切り開いた逸話も飛び出した。
りさ子夫人との挙式・結婚披露宴に、故渡辺恒雄さんが用意したプライベートジェットで、福岡での前夜の試合から帰京したこと、俳優の真田広之やサザンオールスターズの桑田佳祐が列席者に名を連ね、りさ子夫人を射止めたことをうらやましがられたこと、など「エピ祭」となっていた。