覚醒へ-。プロ8年目のリチャード内野手(25)が「山川塾」で生まれ変わろうとしている。「レベルも上がっていると思う。もう、今年はやる気満々です」。
連日のハードメニューに悲鳴を上げる。20キロの重りを手にジャンプ、スクワットと体をいじめ抜いてきた。引き締まったボディーが、その過酷さを物語る。山川も「サボって、あの体つきにならない。とんでもないことをやっているので」と愛弟子の変化に目を細める。
昨年11月。「もう、絶対に変わりたい」という一心で弟子入りを志願。同12月から合同自主トレを始めた。根性系のメニューを無休でこなし続けるうちに原因不明の血便、胃痛に苦しむこともあったという。それでも、音を上げずに食らいつき「ほんとに今はこれだけやったから打てるでしょって感じで」と自信をみなぎらせる。飛躍の1年へ、未完の大器が今年こそ輝きを放つ。