宮崎キャンプ6日目のアルビレックス新潟は18日、J3ツエーゲン金沢と今季初の練習試合(30分×3)を西都市の清水台総合公園多目的広場で行い、0-1で敗れた。1本目の6分、右クロスから失点。攻撃も無得点に終わったものの、J1柏レイソルから完全移籍で今季加入したMF落合陸(25)が惜しいシュートを放つなど、存在感は示した。
2トップの一角で先発した落合は1、2本目とクロスに飛び込んでヘディングシュートを狙ったが、ともにゴールバーに嫌われ、移籍後初得点とはならなかった。「ゴール前への入り方は工夫している。フリーになれたので決めたかった」と悔しがったが、オフェンス以外でも前線からの激しいプレスでボールを追い回すなど、特長をチームメートに発信した。「チームが始動して、まだ日が浅い。もっと連係は良くなる」。カテゴリーが下の相手とはいえ、この日の敗戦を悲観することはなかった。
昨季は柏からJ2水戸ホーリーホックに期限付き移籍し、主にトップ下で31試合に出場して5得点をマークした。居残り練習では、同じ水戸でコーチとして攻撃面を担当していた樹森大介新監督(47)の指導の下、シュートを打ち続けた。「今年はワンタッチゴールを増やしたい。そうすれば得意のミドルも生きる。プレーの幅を広げて2桁を狙いたい」と意気込む。
宮崎キャンプは1週目が終了。オフ明けの20日からは、より戦術の落とし込みが始まる。「キモさん(樹森監督)の狙いを理解し、全員でコミュニケーションを積み重ねて、いいサッカーにしていきたい」。初陣で出た課題、収穫を生かして前に進む。【小林忠】