野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りメンバーを発表し、元中日のクローザー岩瀬仁紀氏(50)がプレーヤー表彰で選出された。
NPB最多の1002試合に登板し、同407セーブをマーク。6度の日本シリーズでも防御率0・00と、修羅場をくぐり抜け続けた。入団時に中日投手コーチとして岩瀬を指導した山田久志氏(76=日刊スポーツ評論家)は「リリーフではNO・1の投手」と祝福の言葉を贈った。
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「岩瀬はよくぞあそこまでなったというのが実感だ。最初は星野(仙一)さんに『岩瀬をなんとかしてくれ』と言われてね。よく練習したし、あれだけ毎年投げて故障しなかった。信じられないよね。(入団時に)先発型でないのは、すぐに分かった。球種がほとんどなかったから。まっすぐとスライダーでずっと勝負していたからね。そこから落ちるボールを使い、長くやれた。リリーフといえども、1000試合以上もマウンドに上がるというのは、考えられないこと。結果も出している。それに全部勝ちゲームだ。ずっとチームを背負っていた。楽な試合は1つもなかったと思う。立派の一言だ。中継ぎ、抑えを含め、リリーフの中でNO・1だ。ああいう投手はいないし、これからも出ないと思う。黙々とやってくれ、チームへの貢献度も高かった。そういう意味では、選手のかがみみたいな存在だった」