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【野球殿堂】掛布雅之氏「王さん長嶋さんにあこがれ、千葉の田舎で育った僕が」王氏と肩並べ喜び


元阪神タイガースの選手で、1985年にチームを日本一に導いた掛布雅之氏が、エキスパート部門で殿堂入りを果たしました。掛布氏は、野球は一人でできるものではなく、チームメートや球団、ファンのサポートがあったからこそだと感謝を述べました。千葉県出身で、阪神のテストを経てプロ入りした掛布氏は、自らの野球キャリアの指針となった王貞治氏や長嶋茂雄氏に感謝の意を示しました。また、阪神・淡路大震災や能登半島沖地震の被災地への思いを今後の活動の原動力として、子どもたちや町を笑顔にする活動を続けていく意志を語りました。

掛布雅之氏(2024年11月撮影)

阪神OBで、チームを1985年(昭60)日本一に導いた掛布雅之氏(69)が16日、エキスパート部門で殿堂入りを果たした。

壇上に立った掛布氏は「野球という競技は1人でできるわけではありません。15年間タイガースで野球をやらせていただき、素晴らしいチームメートに恵まれ、球団のサポートがあり、また野球ファンの温かい声援があったからここに立っていられるんだと思います」と喜びのスピーチを行った。

掛布氏は1955年(昭30)5月9日生まれ、千葉県出身。73年秋に阪神の入団テストを受験。同年ドラフト6位で阪神入りした。 「僕、野球を始めた大きなきっかけというのは、ここに今おられる王さん、そして長嶋さんにあこがれ、千葉のいなかで育った僕が、オヤジと二人三脚でバットを振り続け、阪神のテストを受けて、阪神に入団させていただき、昭和60年。王監督で4番は原さんでした。そんな巨人を倒し、日本一も経験させていただきました。すごくいい思い出です」

王氏、そして掛布氏殿堂入りのコメンテーターとして同席した原辰徳氏と肩を並べ、笑顔を見せた。

最後に掛布氏が語ったのは、被災地と被災者への思い。

「明日は阪神・淡路大震災の30年目を迎えます。能登半島沖の地震、1年たちますが、苦しんでいる方が大勢おられるのは聞いております。そういう子どもたちを笑顔にする、また町を笑顔にするような活動をもっともっとやっていきなさいというメッセージを、この殿堂入りが僕に言っているんじゃないかと感じております。その気持ちを大切に新しい第1歩を踏み出していきたいと思います」

力強くスピーチを終え、拍手を浴びながら、思いを新たにしていた。

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