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【野球殿堂】山田久志氏、入団時指導した岩瀬氏仁紀を語る「リリーフでNo.1。これからも出ない」


元中日ドラゴンズのクローザー、岩瀬仁紀氏が野球殿堂に選ばれた。彼はNPB最多の1002試合に登板し、407セーブを記録。特に日本シリーズでは驚異的な防御率0.00を誇り、数々の重要な場面でチームを支えた。入団時の中日投手コーチである山田久志氏は、岩瀬がリリーフとしてNO.1の投手であると称賛の言葉を贈った。彼は当初、スターター向きではないとされながらも、直球とスライダーを武器にリリーフとして活躍、チームに多大な貢献をした。プロ生活を通じて故障なく、1000試合以上登板したことも特筆に値する。

野球殿堂入り通知式でスピーチする岩瀬氏(撮影・垰建太)

野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りメンバーを発表し、元中日のクローザー岩瀬仁紀氏(50)がプレーヤー表彰で選出された。

NPB最多の1002試合に登板し、同407セーブをマーク。6度の日本シリーズでも防御率0・00と、修羅場をくぐり抜け続けた。入団時に中日投手コーチとして岩瀬を指導した山田久志氏(76=日刊スポーツ評論家)は「リリーフではNO・1の投手」と祝福の言葉を贈った。

   ◇   ◇   ◇

「岩瀬はよくぞあそこまでなったというのが実感だ。最初は星野(仙一)さんに『岩瀬をなんとかしてくれ』と言われてね。よく練習したし、あれだけ毎年投げて故障しなかった。信じられないよね。(入団時に)先発型でないのは、すぐに分かった。球種がほとんどなかったから。まっすぐとスライダーでずっと勝負していたからね。そこから落ちるボールを使い、長くやれた。リリーフといえども、1000試合以上もマウンドに上がるというのは、考えられないこと。結果も出している。それに全部勝ちゲームだ。ずっとチームを背負っていた。楽な試合は1つもなかったと思う。立派の一言だ。中継ぎ、抑えを含め、リリーフの中でNO・1だ。ああいう投手はいないし、これからも出ないと思う。黙々とやってくれ、チームへの貢献度も高かった。そういう意味では、選手のかがみみたいな存在だった」

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