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【野球殿堂】特別表彰に元セ・リーグ審判部長の富沢宏哉氏 王貞治756本塁打達成試合で球審


野球殿堂博物館は、元セ・リーグ審判部長の富沢宏哉氏を今年の特別表彰メンバーとして選出しました。富沢氏は1959年、23歳でセ・リーグに入局し、35年間で3775試合という歴代2位の通算出場記録を誇り、審判技術の普及に貢献。特に印象に残る試合には、1977年に王貞治選手がMLBのハンク・アーロン選手の通算本塁打記録を超える試合があると述べました。93歳となった富沢氏は、殿堂入りを「夢のよう」と喜び、関係者への感謝の言葉を述べました。

富沢宏哉氏(元セ・リーグ審判部長)

野球殿堂博物館は16日、今年の殿堂入りメンバーを発表した。

アマの競技者・指導者、プロアマの審判員、プロアマの組織発展に貢献した人、野球に関する著作物を有する人などが対象の「特別表彰」は、元セ・リーグ審判部長の富沢宏哉氏(93)が選ばれた。

富沢氏は当時の年少記録となる23歳でセ・リーグに入局。59年6月に行われた巨人対阪神(後楽園)の天覧試合では左翼の線審を務めた。80年から89年まではセ・リーグ審判部長を務め、計35年間、グラウンドに立った。歴代2位となる通算3775試合に出場。73年には「野球審判ガイドブック」を出版し、審判技術の普及、向上に貢献した。

「このたびは野球殿堂入りという名誉を与えていただき感謝申し上げます。推薦をしてくださったNPB審判のみなさまをはじめ、関係者の方々に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。35年間の審判生活では数多くの好ゲームに立ち会わせていただきました。中でも1977年に王貞治選手が、ハンク・アーロン選手の大リーグ記録を超える通算756本塁打を達成した試合で球審を務めたことは強く印象に残っています。今日はその王さんも列席されており感慨深いものがあります。93歳で、こんな幸せな日を迎えられるとは夢のようです。長生きして本当によかったと思います」とコメントした。

プレーヤー部門で選ばれたイチロー氏のゲストスピーカーを務めた王貞治氏の名前も挙げ、喜びと思い出を語った。

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