西武渡辺勇太朗投手(24)の頭にメジャーリーガーの金言は確実に刻まれた。岩手・花巻市の野球複合施設「King of the Hill」で自主トレ中。「全体的にいいと思います」と、先発ローテ入りが有力視される7年目右腕は順調ぶりを口にする。
エンゼルス菊池雄星投手(33)がプロデュースした施設。菊池は18年オフに西武からメジャー挑戦し、入れ替わるように渡辺が入団した。貴重な接点。変化球を尋ねた。「日本(球界)ではなかなか聞けなかったポイントもありましたし、アメリカならではの言葉のチョイスもあったので。すごく勉強になりました」。
アメリカならでは-。直球や変化球の握りの極意を教わる中で「グリップを信じろ」という言葉があったという。「日本語とは違う英語の言い回しがあって、そういうのはすごく入ってきやすいですね」。特にスライダーへのアプローチが変わってきたという。
もともと直球とカットボール系には定評があり、昨季の3勝からの上積みが期待されている。「1年間離脱なく最後まで投げて、規定投球回はいきたいです」。1年間、己のグリップを信じ抜く。【金子真仁】