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【ソフトバンク】和田毅氏、育成10位左腕に「一番伸びしろある」独特な練習に「マネできない」


元ソフトバンクの和田毅氏が主催する合同自主トレ「和田塾」が長崎で開催され、今年で最後となった。このトレーニングには、和田氏によって絶賛されたソフトバンクの育成出身である前田純投手が参加。前田投手はその投球スタイルが和田氏に似ており、特に彼が考案した特異な練習法「かまぼこ板」を用いた手法で知られている。彼は直球のキレの良さを評価されており、伸びしろがあると和田氏に期待される。前田投手は今季10勝を目標に掲げている。

和田毅氏(25年1月撮影)

テレビ朝日「報道ステーション」は14日、元ソフトバンクの和田毅氏(43)が長崎で主催する合同自主トレを特集し、同氏がソフトバンクの若手のホープを絶賛した。

日米通算165勝の和田氏は昨季限りで現役を引退。毎オフ長崎で他球団の選手を集めた通称「和田塾」は、7度目の今回が最後となった。早大の後輩に当たる阪神大竹耕太郎投手(29)やロッテ小島和哉投手(28)、楽天早川隆久投手(26)らが参加した。

和田氏が絶賛したのはソフトバンク育成出身の前田純投手(24)。昨季7月に支配登録された身長189センチ左腕を「彼が一番伸びしろがあるんじゃないかなと、ポテンシャルも含めて。当然まっすぐも相手からすると打ちづらい」と評価した。

前田は最速144キロながら、伸びのある直球で打者を差し込む。和田氏と重なる投球スタイルだ。「和田塾」では同氏が「彼しかやってない。僕はマネできない」という練習に取り組んでいる。

使用するのは手のひらサイズの「かまぼこ板」。前田自身が編み出した練習法で、正面へ投げる。「まっすぐきれいにいったらホップするんですけど、ちょっとでも軸がずれると曲がったりする。そういう意識がしやすいんじゃないかというので始めました。キャッチャーミットより奥に伸ばす意識」と、若きホープはきっかけを明かした。

和田氏は前田の隣で「やっぱりボールのキレはもちろんなんですけど、まだまだスピードもこれから伸びていくと思う。体つきもまだまだ全然。もっと大きくなれると思うので、自分で限界を決めずにね」と成長曲線に期待。「今シーズンの目標をズバッと」と問いかけると、前田は「10勝します!」と意気込んだ。

前田は中部商(沖縄)から日本文理大を経て、22年育成ドラフト10位でソフトバンクに入団した。昨季は9月29日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で初登板初先発。6回3安打無失点で、プロ初勝利をマークした。

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