阪神山田脩也内野手(19)はMVPを生んだ虎の穴から飛躍を狙う。昨年12月上旬、千葉県内のトレーニング施設「ネクストベース」で最新機器を使った動作解析を行った。同施設は村上が利用した直後の23年にリーグMVPと新人王に輝き、石井も23年12月に利用し昨年はキャリアハイの成績を残した。年が明けて高卒2年目となる今年、1軍初昇格からの活躍目指し、早速闘志を燃やしている。
人生初の解析を行った結果、打撃を行う際の回転運動が課題で、バットを振るスピードが遅くなっていることが判明した。回転速度向上などへ向け「ポイントを今まで通り前にするのか、ちょっと後ろにして回転速くするのか」と頭をひねらせている。「しっくり来たら、いい方向に向くんじゃないかと思っているので、試行錯誤しながらキャンプに向けてやっていきたい」と前を向いた。
新年の目標は「1軍で多く試合に出ること」と宣言。達成のために「まずファームで結果を出さないといけない。2年目になるので、もっと強い気持ちを持ってやっていきたい」と気合十分だ。
年末年始は主に実家に帰省。ジムでのウエートトレーニングなど練習に励んだ。初詣にも訪れ、おみくじの結果は末吉。「勝負事と争い事はいいみたいに書いてあったので、内容はよかったです」と笑顔だった。この日は新人選手が合同自主トレを行っている鳴尾浜で練習。主に守る遊撃では木浪、小幡らがレギュラー候補。「(遊撃に)新しく入ってきた新人の選手もいると思うので、負けないようにやっていきたい」と力を込めた。【塚本光】