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桐朋・森井翔太郎メジャー憧れ原点は小学生時代 米国発祥武蔵府中リトルでのめり込む/こんな人


西東京の桐朋高等学校の内野手、森井翔太郎が、アスレチックスと150万ドルのマイナー契約を結んだ。彼は右腕で最速153キロを記録し、高校通算45本塁打を持つ超高校級の逸材で、米国9チームが注目していた。森井は小学生の頃から米国の野球文化に魅了され、武蔵府中リトルで野球に夢中になった。彼の家庭ではMLBの映像が流れており、その影響で大リーガーを目指すようになった。英語の力もつけるために日常的にCNNを視聴し、TOEICの勉強も欠かさなかった。彼の努力が実を結び、大リーガーへの道が開けた。

24年7月、西東京大会の富士森戦で力投する桐朋・森井翔太郎

<こんな人>

米球界挑戦を表明していた桐朋(東京)の森井翔太郎内野手(3年)が、アスレチックスとマイナー契約を結ぶことが、14日までに分かった。契約金は150万ドル(約2億3300万円)。最速153キロの右腕で高校通算45本塁打を数える左の強打者を巡っては、米9球団による争奪戦となっていた。超高校級の逸材は高校卒業後、即渡米し、大リーガーへの道を駆け上がる。(金額は推定)

   ◇   ◇   ◇

どんな環境でも夢はぶれなかった。桐朋小に入学。強豪校からの誘いなどはなく、付属の中高にそのまま進学した。難関校を目指す同級生に囲まれながら「進学校も強豪校も関係なく、自分の実力をどれだけ上げられるか」と、自身の目標を忘れなかった。

メジャーへの憧れの原点は、小学生の時までさかのぼる。米国発祥のリトルリーグである武蔵府中リトルで、野球にのめり込んだ。自宅のテレビも国内のプロ野球より、MLBの映像が流れていることが多かった。

中学に上がって本気で大リーガーを目指すようになると、英語にも力を入れるようになった。CNNニュースは字幕なしで毎日欠かさずチェック。高校野球を引退後も「職業・野球選手」以外は「全く考えていないです」と夢へ一直線。同世代が甲子園を湧かせている間も、毎日1時間TOEICの勉強に取り組み、黙々と学校のグラウンドで自主練習に励んだ。己を律してきた努力が積み重なり、ついに夢の扉が開いた。【佐瀬百合子】

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