<全国高校サッカー選手権:前橋育英1(9PK8)1流通経大柏>◇13日◇決勝◇国立
前橋育英(群馬)が延長、PK戦の末に1-1(PK9-8)で流通経大柏(千葉)を破り、7大会ぶり2度目の優勝を手にした。
決勝史上最長のPK10人目までもつれる熱戦。0-1の前半31分に同点弾を決めたMF柴野快仁(2年)が最後もネットを揺らし、決着した。県6連覇中だった昨夏の高校総体は、県予選準決勝でPK敗退。屈辱からMF石井陽主将(3年)を中心に言動を変え、どん底から雑草魂で頂点へはい上がった。
◆PK戦 選手権の決勝でPK戦決着は4大会ぶり史上4度目。過去3度のPK戦スコアは、04年度の鹿児島実-市船橋が4-2、12年度の鵬翔-京都橘が5-3、20年度の山梨学院-青森山田が4-2で、今大会の決勝の9-8は最多記録。決勝に限らなければ、18年度大会2回戦の帝京長岡-旭川実の17-16が最多で、この時はのべ38人がPKを蹴った。