日本ハム上川畑大悟内野手が28歳の誕生日の12日、今年初めて千葉・鎌ケ谷の2軍施設を訪れてバースデー自主トレを行った。昨年3月から伸ばしている髪の毛をたなびかせながら練習。アラサー突入の1年のテーマは「ワイルド&クール」に設定し、レギュラー奪取を狙うことを宣言した。
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上川畑大悟、28歳、ワイルド&クール宣言だ。誕生日に年明け初めて鎌ケ谷で自主トレ。チームメートやスタッフに新年のあいさつをするため、襟足がはみ出していたニット帽を脱ぐと長く伸びた髪の毛があらわになった。「アラサーなので、ワイルド系で行こうかなって」。昨年3月から計画的に髪を伸ばしてきた。「まだ切りません。ひげも生やします」と言った。
見た目は渋くカッコいい大人になる。子どもの頃にイメージしていた28歳は「もっと、おじさんのイメージがあった」。ただ、現実のプロ野球界で生きる28歳となってみると「ギャップはあるかもしれない。そんなにまだ、大人になりきれていない気がする」とヘアスタイルの路線変更を決意。「嫁にもやめてと言われているけど…」と苦笑いも「今くらいしかできない」。わが道を進むつもりだ。
一方で、本業はクールに決める。「入団して3年、レギュラーとしての成績は残っていない。年齢も年齢。そろそろ数字を意識して残せるようにしたい」。昨季は106試合出場で打率2割4分8厘、1本塁打、16打点。守備面では主に二塁手としてレギュラー級の活躍だったが、4年目は「野球はクールな感じで、堅実に冷静にいこうかな」と髪やひげだけでなく、数字を伸ばす決意だ。
見た目とのギャップが際立てば、渋く仕事ができる大人の男に仲間入りできる。守備職人は打力向上へバットも「グリップをちょっと太くした」と変更。「(手とバットが)一体して打てる感覚がある」と操作性を良くする狙いだ。思い通りにバットが振れれば、課題としている打球角度も付けやすくなる。安定した守備と打撃が両立できれば、さらなる飛躍は間違いなし。今季は髪もひげも成績も全て伸ばす。【木下大輔】