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長谷部誠氏が“歴代最強の日本代表”の声に持論「先輩方があってチャレンジできると常に頭に」


元サッカー日本代表の長谷部誠氏が、さいたま市でのサッカー教室「WINTER CAMP」で小学生を指導し、指導者としての充実感を語りました。長谷部氏は昨年からドイツのEフランクフルトU-21のアシスタントコーチと日本代表コーチを兼任し、忙しい日々を送っています。彼は「生きている実感」を感じつつ、熟練したコーチとなるために奮闘しています。また、指導者としての道が決して簡単でないことを認めながらも、日本代表が「歴代最強」と評されることについては謙虚な姿勢を貫き、先輩たちへの尊敬の念を述べました。指導者としての挑戦を、長谷部氏は日々の努力で切り開いていくと誓っています。

報道陣の取材に応じるサッカー元日本代表の長谷部誠氏

サッカー元日本代表の長谷部誠氏(40)が、指導者人生に充実感を漂わせた。

12日、さいたま市内で行われたサッカー教室「WINTER CAMP」で小学生約50人を指導。昨年からドイツ1部のEフランクフルトU-21アシスタントコーチと日本代表コーチを兼任する道を歩み始め「うまくいかないことも多いけれど、それが楽しくて新鮮。『生きてるなぁ』と感じる」と実感を込めた。

若手の有望選手を指導するドイツでは、朝7時から練習計画の作成や対戦相手の分析に奔走。グラウンドの滞在時間は、現役時代の約5時間から約12時間へ増えた。

日々の声かけや試合中の瞬時の判断は「壁にぶち当たっている。選手の時とは全然違う視点でサッカーを見ないといけない」と勉強中だというが、2カ国で力量の異なるチームに携わる経験は尊い。「指導者1年目の自分にとって、レベルの違う2つのチームを見ることができるのはありがたい環境」とうなずいた。

立場は指導者に変わっても、現役時代の謙虚な姿勢は変わらない。ワールドカップ(W杯)アジア最終予選C組で首位を快走する日本代表が「歴代最強」と評される風潮には「あまり好きではない」と持論を展開。「僕より上の先輩方がいなかったら、海外でプレーしたり、指導したりするチャレンジはできていない。先輩方の力があってチャレンジできるというのは常に頭にあるので、そういうこと(史上最強)は全く思わない。リスペクトの気持ちがある」と尊敬の念を強調した。

冷静に足元を見つめながら、新たな道を歩む。「指導者の道は全然簡単なものではない。それをつかみに行くところは、今年もコツコツやっていこうと思う」。第2の人生も、ひたむきに切り開いていく。【藤塚大輔】

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