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佐々木朗希の大争奪戦は「カオス」状態 ドジャースが結んだ中南米選手への口約束が白紙の末に…


佐々木朗希投手のメジャー移籍を巡り、米国の移籍市場が混乱していると報じられています。ドジャースは佐々木獲得に関心を示しているものの、限られた国際ボーナスプールの枠内で競争を強いられています。この状況において、ドジャースはドミニカ共和国の有望株、ダレル・モレルとの仮契約を保留し、他球団に獲得される事態となりました。この一連の動きは、市場の混乱を招くとされており、昨年から警鐘が鳴らされていました。令和の怪物と名高い佐々木の獲得を巡る争奪戦は、国際FA契約解禁を前にしてすでに激化しており、歴史的な状況を引き起こしています。

佐々木朗希(2024年10月14日撮影)

ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の獲得を巡り、移籍市場が混乱していると米専門誌「ベースボール・アメリカ」が11日(日本時間12日)に伝えた。

影響を受けたのは、佐々木獲得を有力視されるドジャースだった。25年のドジャースは、25歳以下の海外選手獲得のために割り当てられる資金「国際ボーナスプール」がジャイアンツと並び30球団最少額の514万6200ドル(約8億円)。佐々木の獲得資金を確保するため、契約金110万ドル(約1億7100万円)で口約束の合意をしていたドミニカ共和国の遊撃手ダレル・モレルとの契約を保留した。するとモレルは、ドジャースの提示額から約1・6倍の契約金180万ドル(約2億7900万円)で、パイレーツとの契約を決めたという。

16歳から契約可能となる中南米のアマチュア選手には、各球団が13、14歳頃から接触し、口約束で入団を決めているケースが大半。だが佐々木の獲得を目指す球団がそれを白紙とし、市場が混乱する可能性は昨年から指摘されていた。同紙は11日付の記事で「ロウキ・ササキを巡るカオスが、海外FA契約解禁前にもう始まった」と伝えた。

佐々木は今オフ移籍市場の超目玉。ドジャースは最も限られた資金の中で争奪戦に本腰を入れる。佐々木獲得のため致し方ない面もあるが、中南米の有望株を奪われる形となった。決着が迫る「令和の怪物争奪戦」は、歴史的な戦局をもたらしている。

◆インターナショナル・ボーナス・プール 各球団が海外FA選手との契約に使える金額の枠。ぜいたく税などの状況によって球団ごとに年間500万~700万ドル程度が割り当てられ、その年に獲得した25歳ルールに該当する選手の全契約をこの範囲内に収める必要がある。契約期間は1月15日から12月15日まで。60%までトレードで枠を増額することができる。

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