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【札幌】深井一希、原因不明の右膝痛に引退よぎるも「何とかJ1に」現役続行の25年スタート


北海道コンサドーレ札幌のMF深井一希選手は、5度の膝の手術を乗り越え、現役続行を決意しました。昨季の右膝の痛みで大いに悩み、一時は引退を考えたものの、患部の状態が改善し、クラブからのサポートも受け、もう1年頑張ると決心しました。クロアーチで支援されたサポーターへの恩返しとして、J1昇格を目指し、誠実にプレイする考えです。ストレスから円形脱毛症にもなった深井選手は、痛みと共に歩む覚悟を示し、できるだけ怪我なく1年間を過ごし、必要な時に活躍できるよう準備することを誓いました。

ミニゲームに参加する札幌深井(撮影・保坂果那)

北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(29)が11日、沖縄・金武町での練習に参加した。

8日からスタートしたキャンプでは、一部別メニュー調整を入れながら、離脱せず進んでいる。4日間の練習を終え「乗り切りました。思ってる以上にできている。今のところはいい感じ」と笑顔を見せた。

左右の膝合わせて5度の手術を経験する「不屈の男」が、「今までで1番悩んだかもしれない」と明かすのが、昨季終盤の離脱。23年11月に右膝の手術を受け、昨年9月に公式戦復帰を果たしたが、同10月から再び右膝の痛みに襲われた。原因は不明。そのため治療も難しく、そのままシーズンが終わった。ストレスから円形脱毛症になるほど、悩んだ。「まだちょっと残ってる」と左後頭部を見せる。

「去年もうやめようかなと思った」と、現役引退もよぎった。ただ、患部の状態が徐々に上向いていたこともあり、現役続行を決意。昨オフが契約更新のタイミングだったが、クラブからも契約条件を提示された。「そうやって言ってくれるうちは、僕も頑張ろうかなと思う。とりあえずもう1年。ここからは1年1年って感じです」。覚悟を持って25年シーズンを迎えた。

下部組織から13年にともにトップチームに昇格したGK阿波加俊太(29)が、10日に現役引退を発表した。同期6人のうち、半分がスパイクを脱いだ。寂しさを感じながら、自身の選手人生を全うする心構え。なぜなら「僕はサポーターにすごい支えてもらってきた。最後にちゃんと走ってる姿を見せたいなっていうのもあるし、(昨季)J2に降格してしまった責任をすごい感じている。何とかしっかりJ1に上げて」と、多くの応援してくれる存在へ、恩返しがしたいからだ。

岩政大樹監督(42)含めたスタッフからは、自身のペースで状態を上げていくように言われている。能力が認められて、戦力として期待されているからだ。痛みはまだ残るものの「これが自分だと受け入れるしかない。付き合いながら前を向いていくしかない。この1年間ちゃんとケガなくいることが大事。必要な時にしっかり活躍できるように準備したい」。今年3月で30歳。プロ13年目、走り抜く。【保坂果那】

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