セレッソ大阪は11日午前、関西空港発の航空機で1次キャンプ地のタイへと出発した。4月から高校3年に進級するユース(U-18)所属の高校生、GKイシボウ拳(けん、17)が合宿メンバーに抜てきされた。
大阪府生まれのイシボウは、まだ17歳ながら194センチ、82キロと恵まれた体格を武器に、ユースでは高校1年から主力になり、大阪府選抜で鹿児島国体準優勝に輝いた。2年になった昨年は、J1リーグで出場機会はなかったものの2種登録されていた。
今季始動日になった9日もトップチームのメンバーに入り、トップのキャンプ参加は初めてというタイへ同行した。クラブの今季テーマは若手育成を掲げており、いずれプロ契約は確実とみられる。
一方で期限付き移籍していたJ2ベガルタ仙台から約3年ぶりに復帰したFW中島元彦(25)は、9日の初練習に続き、体調不良のためにこの日の出発に間に合わなかった。19日に終了のタイ合宿には途中で合流の見込みだが、出遅れが心配される。
C大阪下部組織出身の中島は、今季がプロ8年目。昨季は仙台をJ1昇格プレーオフで決勝進出に導くなど、リーグ戦で初の年間2桁となる13得点を記録し、J2優秀選手賞を受賞している。得点力不足のC大阪では最も期待される日本選手であり、J2大分に完全移籍したMF清武の背番号13を引き継いだエース候補になる。
C大阪は2次キャンプを22日から2月2日まで宮崎市内で予定し、その後は帰阪して同14日のJ1開幕ガンバ大阪戦(パナスタ)に向かう。