阪神、ロッテで活躍した鳥谷敬氏（43＝日刊スポーツ評論家）がNPB新人選手研修会で講師を務めた。キャリアを短期、中期、長期と分けて目標設定する大事さなどを、具体例を挙げながら説明。新人121人は真剣な表情で聞き入った。
プロ野球歴代2位の1939試合連続出場、遊撃手として最長記録の667試合連続フルイニング出場という「鉄人伝説」を持つ同氏の言葉は重い。「思っているよりも大変だよというのを一番、伝えたかった」。ヤクルト1位の中村優から「不振の克服」について質問が飛ぶなど、シーズンの乗り切り方や、準備の大切さに話が及んだ。スランプは周期的に来るとし「次のスランプの時の準備みたいに使う考え方がいいんじゃないかって話しました」と明かした。
昨秋ドラフトで最多5球団に1位入札された楽天宗山も同じ東京6大学出身の遊撃手。比較対象にされる鳥谷氏はそのスター性を絶賛した。「顔もいい。見ている人を魅了できるのは当然プレーだし、顔もある。ファンが増える要素。そこにプレーがついてくれば一番いい。あとは結果を残すしかない」と期待した上で「今まで以上に周りに見られているというのは考えて生活しないといけないとは思いますけど」と笑った。
