今季ファジアーノ岡山からヴィッセル神戸に加入したDF本山遥(25)が、U-18までプレーした神戸での初練習に参加し、軽快な動きを披露した。
8日は神戸市内のいぶきの森球技場で今季初練習。分けられたグループでは神戸U-18で同期だったMF佐々木大樹(25)と一緒になり、ともにメニューをこなした。
練習を終えた本山は「感慨深いというか、まだちょっと現実なのかなと思う部分もある」と笑顔で慣れ親しんだいぶきの森でのプレーを振り返った。
22年に関学大から当時J2の岡山に加入し、昨季までの3シーズンで97試合出場3得点を記録。昨年12月7日のJ1昇格プレーオフでは鮮やかなゴールを決めて、岡山をJ1初昇格に導いた。クラブ初のJ1を戦うことも魅力的な挑戦だったというが、神戸からの誘いはそれ以上のものだと感じた。「2連覇している日本で1番強いクラブに来られるチャンスがあって、それを選ばないというのは、挑戦より守りに入っていると思った。1度逃したら次いつ来るかは誰にも保証できないので、来るしかないと思った」。U-18からトップへの昇格がかなわず、関学大卒業時にも声はかからなかったクラブへの“復帰”への強い思いを語った。
「ポジションへのこだわりは強くない」と、求められるならどの位置でも挑戦していく考え。「サイドバックで考えられていると思うので、自分の特長をしっかり出せれば。どこのポジションでも全力でやりたい」と最強チームでの定位置獲得に意欲を見せた。【永田淳】