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高校野球「DH制」導入を本格的に検討開始 7回制、リプレー検証の導入と並行し高野連が議題に


日本高野連が高校野球での「DH制」導入を本格的に検討開始したことが明らかになった。近未来での7回制導入に向け、昨年設置された「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」で議題に上がり、リプレー検証の導入とともに投手の健康を考慮した議論が進められている。DH制は、U18などで既に導入済みであり、打撃特化の選手の出場機会増にもつながる。甲子園監督からも希望の声が上がっている。日本高野連の宝会長らを中心に慎重に議論が進められている。

甲子園球場

日本高野連が高校野球での将来的な「DH制」導入について本格的に検討を開始していることが6日、分かった。関係者によると、近未来での7回制の導入に向けて昨年12月に設置された「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」において、リプレー検証の導入とともに議題の1つに挙がっているという。

夏の酷暑の影響で、地方大会や甲子園では特に負担の大きい投手の健康を配慮することを中心に話し合いが進められている。「DH制」は日本でも社会人野球、全日本大学野球選手権などでも採用しており、U18のカテゴリーでは7回制も含めすでに導入している国も多い。国際ルールへの対応をはじめ、守備は苦手だが打撃に特化した選手などの出場機会増加にもつながるなど、メリットは多いと考えられる。

現場からも「DH制」導入を希望する声も挙がっている。昨夏の甲子園では明徳義塾の馬淵史郎監督(69)が「僕は7イニング制よりDH制の方が先やと思います。(先発投手がDHを兼任できる)『大谷ルール』ができたんだから」と提言していた。

高校野球は硬式、軟式を含め、大きな転換期を迎えている。7回制、リプレー検証の導入と並行して、日本高野連の宝馨会長(67)をはじめとした15人の委員メンバーを中心に、慎重に議論を重ねていく。

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