<全国高校サッカー選手権:松山北1-6堀越>◇2日◇3回戦◇駒沢
前回大会4強の堀越(東京A)は、松山北(愛媛)に6-1で大勝し、2大会連続でベスト8に進んだ。エースのFW三鴨奏太(2年)が4ゴール、2アシストの活躍を見せた。
前半7分、三鴨が守備網を巧みに抜け出し、右足で浮かせて先制。DF2人がスライディングで防ごうとしたが、GKを含め3人の壁をループシュートで越し、2試合連続ゴールとなった。
DF竹内利樹人、森奏、渡辺冴空、瀬下琥太郎の3年生の最終ライン4人とボランチのMF渡辺隼大(3年)は、前回大会で4強入りしたスタメン。堅守に磨きがかかり、予選で8ゴールを挙げた三鴨ら2年生主体の攻撃陣をもりたてた。
2年生で背番号10を背負う三鴨は「攻撃の部分は主に自分が中心にやってきたつもり。ゴール、アシストと目に見える形で先輩たちに恩返ししたい」と話していた。
前半16分には左足ミドルで2点目。右からのパスを受け、ペナルティーエリア外から左足をコンパクトに振り抜いてネットを揺らした。
同25分にはDFの背後に抜け出した三鴨が落とし、そこに走り込んだ2年生のFW高橋李来が右足で決めてリードを広げた。高橋も2試合連続ゴール。3-1とされた同34分にも三鴨の右CKをDF森奏が頭でたたき込んだ。
三鴨の勢いは止まらない。同39分、右からのクロスを頭で合わせ、前半だけで右足、左足、ヘッドと「パーフェクト・ハットトリック」を達成した。
後半6分にも左からのクロスをトラップして、そのまま左足で4点目。今大会通算5ゴールとし、2回戦終了時点で得点ランキング首位だった日章学園のFW高岡伶颯(3年)の4得点を抜いた。