<We love baseball>
変わらず続く絆がある。楽天前監督の今江敏晃氏(41)が、今年も福島・いわき市に帰ってきた。初訪問は東日本大震災が発生した11年。ロッテの選手として被災地支援で訪れて以来、毎年欠かさずに足を運んでいる。「僕はご縁としては強いものを感じていて、自分の人生の糧になるようなつながりができてうれしいですし、今後も何か力になるために頑張りたいと思います」。今月12日に病院慰問トークショーと野球教室を行い、地元の人々と1年ぶりに再会した。
現役時代から社会貢献活動を大切にしてきた。いわきでは学童野球大会「今江敏晃CUP」を開催するなど、野球を軸にした支援を継続。「いわきの方に毎年来させてもらって、何か力になりたいなと思っているんですけど、毎回、最終的に僕が元気をもらって帰っています。子どもたちの純粋さが僕の心を洗ってくれるというか、非常に大きな力になってますね」と笑顔で明かした。
これまで選手、コーチ、監督の立場で訪問してきた。だが、今季限りで楽天の監督を退任。球界を離れた今も支援を続ける理由は「いわきが大好き」だからにほかならない。さらに「僕自身、プロ野球というポピュラーなスポーツの中でやらせてもらい、たくさんの方に応援してもらった。いろんな方に支えられて今の自分がいるのをすごく感じてるので、少しでも社会に恩返しをしたいという思いです」。いわきとの縁に終わりはない。【山田愛斗】