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【高校サッカー】山梨学院、痛恨のPK献上で滝川二に1-2惜敗「こういうのも含めてサッカー」


山梨学院は、全国高校サッカー選手権の初戦で滝川二に2対1で敗れた。試合は後半38分に山梨学院が痛恨のPKを献上し、これが決定的な敗因となった。試合は1-1で進行し、山梨学院が優勢に試合を進めていたが、滝川二のMF松元によるドリブル突破がきっかけでPKが発動。リプレーによると山梨学院の選手の足はボールに行っていたが、結果として両者が倒れた。抗議の声が上がったが判定は覆らず、その後PKを滝川二が決めた。山梨学院の監督や選手たちは悔しさをにじませつつも、判定を受け入れた。試合の主導権を握っていた山梨学院は多くの好機を作ったものの、決定的な突破ができずに終わった。

滝川二対山梨学院 敗れ肩を落とす山梨学院の選手たち(撮影・垰建太)

<全国高校サッカー選手権:滝川二2-1山梨学院>◇29日◇1回戦◇ニッパツ

2度の優勝実績がある山梨学院が、滝川二(兵庫)に痛恨のPK献上で初戦で敗れた。

1-1で迎えた後半38分、ドリブルでゴール前へ進入してきた滝川二MF松元大智(3年)を倒してしまい、PKを与えた。スローのリプレー映像では足はボールに行っていたが、その後に両選手がもつれる形で倒れていた。判定が難しい状況だが、J1のようなVAR介入はないため、山梨学院の選手は抗議したが判定は変わらず。これを同40分にMF三宅蔵ノ助(3年)に決められ、土壇場でスコアが動いた。

岩永将監督は「PKの場面は遠かったのでよく分からないが、守ったように見えた。ただ、こういうのも含めてサッカーだと思う」と受けとめた。

試合の主導権を握ったのは山梨学院。1点こそ先制されたが、10番を背負うMF関口翔吾(3年)を軸に相手陣内に押し込み、好機を重ねた。そして前半ラストプレーの40分に左からのサイドチェンジのパスを右MF阿部海翔(3年)が中央へ折り返し、FW小河原瑛太(3年)が押し込み同点とした。

後半早々には途中出場したFW関塚力登(3年)が50メートル5秒9の快足を生かし、独力突破からシュートに持ち込んだが滝川二GK竹本航(3年)のファインセーブに阻まれた。さらに後半27分にはDF鈴木琉斗(3年)の直接FKがゴールバーを直撃するなど、あと1歩のところでゴールとならなかった。取り切れないところで、最後のツケを払った。

最後まで司令塔として存在感を発揮した関口は「下からつないでボールを運ぶという自分たちのサッカーはできた。(PKの場面は)仕方ないこと。中に入ってくる相手に対し、ブロックして止めなければいけないけど、そこに進入させてしまった…」と悔やんだ。

優勝経験のある両チームの対戦は、紙一重のところで勝負が決した。

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