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【福島】初の京大卒Jリーガー田中雄大「使命感感じています」サッカーの道猛反対だった母も祝福


田中雄大選手(25歳)が東北1部みちのく仙台FCからJ3福島ユナイテッドFCに完全移籍しました。田中選手は滋賀県の進学校を経て京都大学農学部に進学し、卒業後は地域リーグでの活躍を経て、今回のJリーグ加入を果たしました。東北リーグでは15試合に出場し、チームを4位に導く活躍を見せています。プロ選手としての目標達成に向け、「ピッチに立ち続けること」「着実な成長」を掲げています。さらに、将来的にはクラブ経営への関与をも視野に入れており、多方面での活躍が期待されています。

東北1部みちのく仙台FCからJ3福島に完全移籍したGK田中雄大(みちのく仙台FC提供)

京大卒初のJリーガーが誕生だ。J3福島は24日、東北1部みちのく仙台FCからGK田中雄大(25)を完全移籍で加入すると発表した。偏差値70超の滋賀・膳所(ぜぜ)高から京大農学部へ現役合格。卒業後は地域リーグでプレーし、Jリーガーへの道を切り開いた。同日に取材に応じ、選手としての決意、セカンドキャリアを含めた将来の夢も語った。

   ◇   ◇   ◇

初の「京大卒Jリーガー」の第1歩を踏み出した田中の表情は引き締まっていた。今季、東北1部みちのく仙台で15試合に出場し、JFLを飛び越え2カテゴリー上のJ3福島への加入が決まった。「目標としていたJリーグにお話をいただけて素直にうれしいですし、達成できて大きな喜びを感じています。京大卒は初めてで、後に続く人が出て来た時の1つの指標になる。使命感を感じています」と気を引き締めた。

滋賀県出身で、4歳のころ、友人に誘われてサッカーを始めた。小学生時代、同姓同名の田中雄大(36=現神戸コーチ)が主将を務めた野洲高がセクシーフットボールで全国を席巻。その姿を見て心動かされ、サッカーにのめり込んだ。高校は文武両道を求め、県内屈指の進学校膳所高へ進学。練習後は急いで着替えて塾に通い、移動時間も勉強。塾の後の自習も欠かさなかった。

現役で京大農学部へ合格。当初は、プロの夢は持っていなかったが、大学3年時にコロナ禍で部活動が停止。フィジカルトレーニングや栄養面で自身の考えを元に試行錯誤を重ね取り組んだところ、跳躍力などプレー面の向上を実感。公式戦で出場機会を得た。

「サッカー諦めようかと思っていた矢先に成功体験を積むことが出来た。成長できる伸びしろはあると」。当初は生物学の領域でスポーツに関わる仕事を描いていたが、サッカーの道を進むべく関西1部おこしやす京都へ加入を決めた。父は夢への挑戦を後押ししてくれたが、母は猛反対だった。同クラブは東大卒Jリーガーの添田隆司氏が社長。選手兼社員としてクラブの活動にも励んだ。東大卒は藤枝でプレーした添田氏と岡山などで活躍した久木田紳吾氏の2人いる。

昨季は出場機会を求め、東北1部みちのく仙台FCへ移籍。15試合に出場し東北1部4位に貢献した。Jからのオファーに、母も祝福してくれた。

福島は寺田周平監督の下、中村憲剛氏ら元プロ選手が称賛するパスサッカーで来季の躍進が期待されている。今後の目標に「ここから個人としてもチームとしてもステップアップすることが一番の目標。そのためにはピッチに立つこと。1歩1歩、着実に成長していければ」と話す。将来的な大きな目標はクラブ経営に携わること。選手としても、サッカー界としても頼もしい逸材がJリーグを沸かせそうだ。【岩田千代巳】

<田中雄大アラカルト>

◆生まれ 1999年(平11)7月9日生まれ、滋賀県・野洲市出身

◆サッカー歴 野洲JFC-FC湖東-膳所高-京大-おこしやす京都AC-みちのく仙台FC

◆選抜歴 U-15滋賀県トレセン、15年国体サッカー少年男子滋賀県代表

◆出場数 22年0試合、23年3試合(京都)、24年15試合(仙台)

◆家族 両親と弟。父は京産大で野球に励み捕手。弟は名大農学部4年

◆身長・体重 180センチ、73キロ

◆京大の学部と卒業論文 農学部応用生命科学科。卒論は「閉鎖循環式陸上養殖における窒素化合物除去に有用な微生物材の開発」

◆趣味 温泉とサウナ。福島の4つの温泉に行くことが楽しみ

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