現役25年間でメジャー史上最多の通算1406盗塁、2295得点をマークした外野手、リッキー・ヘンダーソン氏が21日(日本時間22日)、肺炎のため死去した。65歳だった。複数の米メディアが伝えた。
76年ドラフト4巡目でアスレチックスへ入団。79年にメジャーデビューし、80年には100盗塁を記録。82年には1900年以降ではシーズン最多記録となる年間130盗塁をマークするなど、7年連続盗塁王、3シーズンで100盗塁以上を記録した。90年にはMVPに選出されたほか、球宴出場10回、世界一2回に輝くなど、アスレチックスの黄金時代を支えた。93年には、福本豊(阪急)の世界記録を破る1033盗塁に到達した。
00年のシーズン中にマリナーズへ移籍し、佐々木主浩氏(56=日刊スポーツ評論家)と同僚としてプレーした。45歳となり、メジャーで契約できなかった04年から2年間は独立リーグでプレーした。
史上最高のリードオフマンと呼ばれた通算成績は、3055安打、297本塁打、1115打点。09年に米国野球殿堂入りを果たし、ア軍では背番号「24」が永久欠番となった。17年には、ア軍の本拠地が「リッキー・ヘンダーソン・フィールド」に改称されるなど、地元だけでなく、球界全体から尊敬される存在だった。
◆リッキー・ヘンダーソン 1958年12月25日、米イリノイ州シカゴ生まれ。76年ドラフト4巡目でアスレチックスに入団し、79年にメジャーデビュー。7年連続を含む12度の盗塁王は大リーグ記録。通算1406盗塁、2295得点、先頭打者本塁打81本も大リーグ最多。90年ア・リーグMVP。球宴出場10度。メジャー25年で9球団を渡り歩き、アスレチックスには3度復帰した。定位置は左翼。09年殿堂入り。178センチ、86キロ。左投げ右打ち。