今秋のドラフト会議でソフトバンクから育成1位指名を受けながらも入団を辞退した日本学園(東京)・古川遼投手(18)が、神奈川大学リーグの桐蔭横浜大に合格したことが21日、分かった。
最速144キロの190センチ右腕の古川は、今夏の西東京大会で甲子園に出場した早実に5回戦で敗退。それでも10月のドラフト会議で指名を受けた。11月上旬には福岡・筑後でメディカルチェックや施設見学を行ったが、3日に同校の松岡秀典野球部長名での文書を通じて入団辞退を発表した。
文書には「指名していただいた後から本人は、不安な気持ちや悔しい気持ちなど、さまざまな悩み、葛藤を抱えておりました」「その後も本人、両親と相談を重ねましたが、現在の心境、状況でプロ野球の世界に飛び込む決心がつかず、入団辞退という結論に至りました」「この結論はソフトバンクホークス様に対する不安や不満ではございません。あくまでも本人の心境、心情の変化による進路変更でございます」などと記されていた。
同日、古川は自身のX(旧ツイッター)で「ソフトバンクホークスについて #古川遼 #入団拒否」と投稿。「野球を始めた頃からプロ野球選手を目指し、ダルビッシュ選手のような技術も中身も素晴らしい投手になることを夢見ていました。ですが、昔から肩も弱くて、ヒットを打たれまくったり、フォアボールを出したり、プロ野球選手とは全く縁がなさそうな選手でした」など、スマートフォンのメモに記した自身の思いを記していた。
今後は大学野球で成長し、ドラフト1位指名を目指すことになる。同投稿では「いつか恩を返すために、(順位)縛りをしてでもソフトバンクさんに1位指名をもらえるような、素晴らしい投手となり、世代ナンバーワン投手となって、またドラフトの舞台に立ちたいと思っています」との決意も示していた。