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【阪神】畠世周「それも恩返しだと思う。打倒ジャイアンツで」古巣を倒す思いは強いかと問われ


阪神に現役ドラフトで移籍した畠世周投手は、入団会見で古巣巨人への打倒意欲をあらわにしました。阪神に染まるという意欲を示し、ジャイアンツを倒し優勝を目指すと語りました。過去に巨人から阪神に移籍した投手は少なく、畠はその3人目として注目されています。豊富な経験を持つ畠は、藤川監督の意向で中継ぎとして起用される予定であり、勝ちパターンに食い込む活躍を目指しています。また、近大の後輩である佐藤輝に支援を仰ぐ姿勢も見せており、新たなチームでの活躍に意気込みを見せています。

入団会見を終え、囲み取材に応じる阪神畠(撮影・藤尾明華)

現役ドラフトで巨人から阪神に移籍した畠世周投手は、ネクタイの色同様に心もチームカラーの黄色に染まっていた。阪神への入団会見で、打倒古巣への思いをストレートに口にした。

「1位である読売ジャイアンツさんを倒さなければ、優勝はないと思っている。そこへ向けて全力でぶつかれるように頑張っていきたいと思います」

過去に巨人から阪神に直接移籍した投手は1950年(昭25)の2リーグ分立後、79年小林繁と84年太田幸司のみ。3例目となった右腕は古巣を倒す思いは強いか問われると、「それも恩返しだと思う。打倒ジャイアンツで頑張っていきたい」と堂々と言い切った。

先発、中継ぎともに経験は豊富。すでに藤川球児監督(44)が中継ぎ起用を明言しており、「50試合登板であったり勝ちパターンに入っていけるように頑張っていきたい。元々先発をしていたので、長いイニングを投げられるのが持ち味。存分に発揮していけたら」とロング救援も含めてどんな起用にも応える覚悟だ。

近大の4学年後輩・佐藤輝には移籍決定後すぐに連絡を入れた。「佐藤君にはとてもお世話になろうと思います」とにやり。新天地に後輩がいるのは頼もしい限りだ。「いろいろ事情だったり聞きやすいのですごく心強い。1発の魅力があるので、自分が投げている試合で発揮してくれたらうれしい」とグラウンド内外での支援をおねだりした。

阪神では現役ドラフトで加入した大竹、漆原がともに大活躍。「自分もその流れに乗って、やってやるぞという気持ちでいっぱい」。完全復活し勝利の方程式入りを目指す。【林亮佑】

◆畠世周(はたけ・せいしゅう)1994年(平6)5月31日生まれ、広島県出身。近大広島高福山では甲子園出場なし。近大では関西学生リーグで通算13勝をマーク。16年ドラフト2位で巨人入団。1年目の17年7月19日中日戦(ナゴヤドーム)で初勝利。21年からは救援が主になった。ヤクルト田口は遠い親戚にあたる。17年から地元呉市の観光大使を務める。趣味は海釣り。最速156キロ。186センチ、82キロ。右投げ左打ち。

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