J1アルビレックス新潟は18日、来季新監督に今季までJ2水戸でコーチを務めた樹森(きもり)大介氏(47)が就任すると正式発表した。
新潟に深い縁はないが、チームが堅守速攻からポゼッションスタイルにかじを切った20年、Jリーグの監督に必要なS級ライセンス取得のカリキュラムの一環で、約1週間、研修を受けていた。新指揮官はクラブを通して決意を示した。
「日頃から影響を受け、また参考にしていたクラブから、高い評価と共に熱いオファーをいただけたことは、心が震えるほどであり、人生最大級のできごとでした。クラブの想いを受け止め理解し、大きな覚悟を持って、新潟で指揮を執らせていただくことを決断いたしました」
現役時代はドリブラーで、前橋商、専大を経て00年に当時J2の湘南に入団。その後は水戸、J2ザスパ草津(現群馬)でプレーした。06~08年は社会人チームのtonan前橋に所属しながら母校の前橋商を指導。水戸に戻った12年からは11年間に渡りユースの監督(15年7月~16年1月はトップチームコーチ兼任)を務め、23年に同トップチームコーチに着任。今季は主に攻撃面を担当した。
新潟は堅守速攻がトレンドとなるリーグの中で、GKから丁寧にパスをつないで前進するスタイルを貫く。J1復帰3季目となる来季も独自路線を継承するのか。
「これまで築き上げた新潟のスタイルを継承し、さらに成長させていきます」
今季16位からの巻き返しに向け、新潟はアルベル氏(56=20、21年)、松橋力蔵前監督(56=22~24年)に続き、新たにプロの監督業をスタートさせる新指揮官にチームを託すことにした。