巨人が米大リーグのパイレーツからフリーエージェント(FA)となったトレー・キャベージ外野手(27)を獲得することで基本合意していることが17日、分かった。近日中にも発表される。23年にエンゼルスでメジャーデビューし、ドジャース大谷とも元同僚。3Aで「トリプルスリー」を達成した左の強打者で、守備は外野に加え一塁もこなす。またソフトバンクからFA権を行使した甲斐拓也捕手(32)の獲得を発表。4年ぶりのFA補強が成功し、前中日マルティネス、前楽天田中将に続く大型補強で豪華布陣を形成する。
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巨人の大型補強第4弾が明らかになった。パイレーツをFAになったキャベージの獲得が判明。支配下登録の外国人野手は今季途中に加入したヘルナンデスのみで、阿部監督が「守りの野球」を掲げる一方で、今季チーム総得点数4位だった打線てこ入れに、新外国人を補強する。
実力と若さを兼ね備える左の強打で、かつて大谷を援護した実績がある。23年に所属したエンゼルスでメジャーデビュー。メジャー初本塁打で大谷の8勝目をもたらすなど、二刀流をバックアップした。同年3Aでは打率3割6厘、30本塁打、32盗塁で「トリプルスリー」を達成した打力に、巨人は昨年から調査を続けていた。今季プレーしたアストロズでは45試合に出場。11月にはパイレーツに移籍したばかりの中、電光石火で巨人入りが決まった。
守備では外野だけでなく、一塁を守れるユーティリティー性も兼ね備えている。チームは岡本和、吉川がベストナインとゴールデングラブ(GG)賞をダブル受賞。坂本もGG賞に選出された。キャベージの一塁起用により隙のない豪華内野陣を形成。岡本和の三塁や外野コンバートの選択肢もあり、采配のバリエーションを増やしながら上位打線にさらなる重厚感をもたらす。
すでに獲得が正式発表されたマルティネス、甲斐に加え、田中将も発表間近。巨人にとって今オフ、キャベージが4人目の大型補強になる。今季は4年ぶりのリーグ優勝も、CSファイナル敗退で日本一を逃した。覇権奪回へ、手を緩めることなく大補強を敢行する。