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【ソフトバンク】甲斐拓也が巨人移籍 FAで1カ月以上の熟考し決断、阿部監督の「10」継承へ


ソフトバンクの捕手、甲斐拓也選手が国内FA権を行使し、巨人への移籍を決断しました。ソフトバンクは甲斐と4年10億円プラス出来高の契約を提示しましたが、甲斐は巨人の「4年以上で15億円」のオファーを選びました。巨人は阿部監督の背番号「10」も提示しました。甲斐はドラフトで育成選手としてソフトバンクに入団し、正捕手としての地位を築き、「甲斐キャノン」と称される強肩を武器に活躍してきました。今季も素晴らしい守備力を披露し、7度目のゴールデングラブ賞を受賞しました。移籍の正式発表は近日中に行われる予定です。

甲斐拓也(2024年11月撮影)

ソフトバンクから国内FA権を行使していた甲斐拓也捕手(32)が巨人移籍を決断したことが17日、分かった。

11月13日にFA行使の申請書類を提出し、1カ月以上の熟考期間を経て決断し、近日中に正式発表される。

宣言残留を認めていたソフトバンクからは4年10億円プラス出来高払いの大型契約を提示されていた。しかし巨人側からは4年以上で15億円規模、さらに阿部監督が現役時代につけた背番号「10」を提示された模様だ。総合的に勘案し、甲斐は新天地でのプレーを選択した。

12月初旬には代理人だけでなく自ら交渉の席について巨人側と話し合った。「ジャイアンツの話もそうですけど、直接話を聞きたい部分もある」と説明し、「もうちょっと見守っていただけたら」と話していた。チームは10日から16日までハワイへ優勝旅行に向かったが、甲斐は同行せずに進路について熟考を重ねていた。ソフトバンクとしては巨人との一騎打ちで扇の要を流出することになった。

甲斐は10年育成ドラフト6位で入団。13年オフに支配下登録されると、17年からは正捕手の座をしっかりとつかんだ。「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩と鉄壁のブロッキングは12球団NO・1と言われる。当初は打撃ケージの外に打球が飛ばず苦しんだ時期もあったが、レギュラーに定着後は8年連続で本塁打を放ち、2ケタ本塁打も4度記録。今季は4年ぶりにリーグを制したチームで、甲斐は119試合に出場し打率2割5分6厘、5本塁打、43打点をマークした。自慢の守りでも2年ぶり7度目のゴールデングラブ賞も手にするなど「扇の要」としての評価は高い。

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