梅ちゃんバズーカ、健在！ 阪神梅野隆太郎捕手（33）が16日、ノエビアスタジアム神戸で紙飛行機の日本新記録を樹立した。折り紙ヒコーキ協会の藤原宣明事務局長が半日から1日もかけて折った紙飛行機を64・652メートルも飛ばした。88・318メートルのギネス世界記録更新はならずも同事務局長の日本記録を更新。来季の日本一奪回へ、野球では自身が持つ捕手の補殺日本記録の更新を狙う。
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さすが「梅ちゃんバズーカ」だ。わずか3投目。「頑張れ」というファンの声援を背に、ゴールライン手前から梅野が投じた紙飛行機は高々と飛び続け、ハーフラインを越えた。日本記録の数値がモニターに映し出されると場内は大盛り上がり。自身も手をたたいて笑顔で喜んだ。ヴィッセル神戸が今月J1優勝を決めた縁起のいいノエビアスタジアム神戸で、来季へ勢いをつける偉業を達成した。
「朝練習したぐらいで超えていいのかなと複雑な思いもあるけど、『やるからには』と思った結果が日本記録になったのは周りの方々のおかげ。貴重な経験をさせていただいたことに感謝したいです」
強肩や勝負強さなどを買われ、挑戦者に抜てきされた形。次は本業で日本記録を更新する番だ。19年にはシーズン123補殺で捕手の記録を塗り替えている。捕ゴロを塁に送球した場合や盗塁を阻止するための送球などで走者をアウトにした場合に記録される数値。記録保持者として「胸を張って今後もやっていけたら」と自信を持ちつつ、「良さは消さず、良くないところを改善していきたい」とさらなる向上を図る。
この日の舞台を本拠地とするヴィッセル神戸は今月、チーム初の連覇を達成した。一方の阪神は今季、球団初のリーグ連覇を逃している。セ・リーグ王者と日本一の座を奪い返すため、守備でも投手を助け続けた先に補殺記録の更新が待つ。19年当時を「投手を助けることが多くできたシーズンというのは絶対いいこと」と分析した上で「それは続けていけたらいい」と強調。2つの日本記録を持つ強肩を、来季もV奪回の武器にする。【塚本光】
＜球界のいろいろなギネス認定＞
▼谷繁元信氏 「27年連続本塁打」「捕手で2963試合出場」がギネス認定。
▼レオ 23年8月に「30秒間にマスコットが後方倒立回転跳び（バック転）を行った最多数」に挑戦。助走なしで20回以上なら、世界初の記録に認定という条件で31回をマークした。
▼DeNA三浦監督 「プロ野球投手による安打を放った最多連続年数24年」がギネス認定。
▼ロッテ佐々木朗＆松川 22年4月の完全試合が達成時の最年少バッテリー（合計年数38歳330日）としてギネス認定。
▼大谷翔平 エンゼルス時代の21年に「投手として100投球回と100奪三振をマークし、打者として安打、打点、得点で100超えを記録した初の選手」「オールスター戦で投手、かつ指名打者として先発出場した初の選手」の2つがギネス認定。
▼田中将大 12年からの28連勝、13年の同一シーズン24連勝、ポストシーズンを含む30連勝の3つがギネス認定。
