ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が栗原陵矢内野手(28)に「打率3割」を厳命した。
優勝旅行先のハワイで帰国前に取材に応じ「もう1つ上を目指していただかないと。率はもっと残せる選手。3割を打てる力は十分ある」と太鼓判を押した。
栗原は今季140試合に出場し、打率2割7分3厘、20本塁打、87打点。正三塁手としてベストナインとゴールデングラブ賞を獲得し、11月には侍ジャパンの一員としてプレミア12準優勝に導いた。指揮官は「打ちにいくと決めた間合いでボール球でも打ってしまう癖がある。もったいない打席を減らせば、今の投高打低の時代では近藤との首位打者争いは夢じゃない」と球界トップクラスの打者になれる可能性に言及した。
栗原も立場を理解していた。「近藤さんがあれだけ毎年コンスタントに3割を残している。目指すべきところでもありますし、自分もああならないと」。来季は29歳シーズン。次世代のチームの顔になりつつある。開幕スタメンは確約されておらず「やるしかないです」と表情を締めた。サーフィンなどで楽しんだハワイでの優勝旅行は良き思い出。帰国した栗原は約4カ月後の開幕を見据えている。【只松憲】