泰然自若を貫き、練習に打ち込む。西武渡部健人内野手(25)が16日、埼玉・所沢市内の球団施設で自主トレを行った。球団は14日に、オリックスを自由契約となっていたセデーニョの獲得を発表。右打ちの長距離砲で、守備位置もかぶるライバルが加入したが「来たところでやることは変わらず。打てれば(試合に)出られると思うので」と冷静に語った。
激しい競争に勝つために、持ち味を磨く。この日は練習時間のほとんどを打撃に費やし、中村剛也から指導を受ける場面もあった。その内容については「内緒です」としつつも「(打撃について)自分から聞いたり、指摘していただける」と充実の時間を過ごした。
ドラフト1位でプロの世界に飛び込むも、4年間で打率1割7分8厘、7本塁打と苦しむ。今オフの契約更改後には「(来季は)勝負の年でもあるので、なんとか結果を出せるように」と強い覚悟を口にした。飛躍の5年目へ、未完の大器が黙々とバットを振り込む。