北海道でもファンと歓喜を共有したい。日本ハム山崎福也投手(32)と伏見寅威捕手(34)が14日、札幌市内でトークショーを行った。集まったファンに、来季は「さちとらバッテリー」で15勝することを約束。チームを9年ぶりのリーグ優勝と日本一に導いて、2人がオリックス時代に経験した優勝パレードを北海道でも実現させることを誓った。
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オフでも「さちとら」のコンビネーションは抜群だ。私服姿で登場した2人は黒基調のコーデ。まるで衣装合わせをしたようだったが、伏見は「何も話し合ってはないんですけど、結構合うんですよね」と笑顔。山崎も「この前のトークショーの時も(服装は)似たような感じで(笑い)。打ち合わせも全くしてなかったんですけど、今日も偶然です」と笑みがはじけた。
トークでも、あうんの呼吸で会場を沸かせた。来季の目標勝利数を問われた山崎は「僕は15勝したい。半分は(伏見)寅威さんのリードにかかっているので、よろしくお願いします」と頭を下げた。伏見も「(山崎)福也と15勝、これは約束しましょう」と力強く宣言。今季は「さちとらバッテリー」22試合でチームは16勝も山崎個人は10勝止まり。約束の勝ち星を挙げれば、もっとチームも勢いづき、頂点も見えてくる。
「さちとら」の思いは一緒だ。伏見は「来年は優勝してパレードがやりたい。札幌から千歳間で(笑い)」と話した。オリックス時代に伏見は1度、山崎は2度、大阪の御堂筋で優勝パレードを経験。伏見は「すごくいい思い出。ファンの人も喜んでくれる時間」と振り返る。さすがに札幌から千歳までは約40キロもあり「リップサービスです」と笑い飛ばしたが、とにかく「もう1回、味わいたい」。山崎も「そうですね」と同調した。
そのためにも今オフはそれぞれが勝つための準備を進めていく。山崎は「自分自身の向上を目指す」と平均球速のアップなどの課題をつぶす。伏見は「これだけ(さちとらで)組むと配球の偏りも出てくる。そういうところを、もう1度考え直したい。福也が交代した後の投手も僕が頑張ってリードして福也に勝ちが付くようにやっていきたい」。日本ハムの優勝パレードは日本一に輝いた16年が最後。来季は優勝請負人バッテリー「さちとら」が、9年ぶりの幸せな時間を北海道にもたらす。【木下大輔】