現役ドラフトで西武からオリックスに移籍した本田圭佑投手(31)が、「ケイスケ・ホンダ」のように息の長い現役生活を目指す。14日、大阪・舞洲の球団施設で入団会見。「投手陣は素晴らしい選手がたくさん。負けずに加わっていけるように」と意気込んだ。
同姓同名のサッカー選手はやはり「気になる存在」。かつては名門ACミランの10番を背負い、38歳の今も現役だ。今年10月にはブータンでの得点が話題となった。会見した右腕も「見習いたい。ぜひ」と“長寿”を誓う。対面はなく「会ってみたい。もっともっと僕が有名になれば」とオリックスの本田圭佑として名前を売るつもりだ。
サッカーの本田は「伸びしろですね」の名言で知られるが、こちら球界の本田も「環境が変わって学ぶこともたくさんできる。伸びしろがあれば」と成長の余地を感じている。先発、中継ぎとも経験があるが、新天地ではリリーフとして期待。チェンジアップなど緩急を生かした投球で、ブルペン陣の一角に割って入る覚悟だ。今季は、パ・リーグ王者のソフトバンク戦で全6試合無失点。鷹キラー発揮に期待が高まる。
今回の移籍でチーム内に本田仁海投手(25)と同姓が2人となるが、西武で呼ばれてきた「ポンちゃん」や「ポンさん」の愛称継続をリクエスト。9年間在籍した西武に感謝で別れを告げた。
「ライオンズ出身の肩書は一生もの。それに恥じないように、いい結果がでれば恩返しになる。対戦を楽しみに頑張れたら」。V奪回に貢献して“持ってる男”になる。【大池和幸】
◆本田圭佑(ほんだ・けいすけ)1993年(平5)4月24日、仙台市出身。東北学院高では甲子園出場なし。東北学院大では仙台6大学リーグで15勝7敗。15年ドラフト6位で西武入団。19年にプロ初勝利を含む6勝でリーグ2連覇に貢献。22年は中継ぎで球宴初出場した。今季は31試合14敗10ホールド、防御率4・11。西武での背番号45がオリックスでは60になる。オフに更改した来季推定年俸は2900万円。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。