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伝説のスカウト二宮博氏が語るプロで活躍する条件は「頭と心と体がそろった選手」


元ガンバ大阪スカウトの二宮博氏が大阪産業大学で講演し、成功する選手の条件を共有しました。二宮氏によれば、良い選手には「傾聴力」、「主張力」、「忍耐力」が必要であると述べ、元日本代表のFW播戸竜二やMF本田圭佑のエピソードを紹介しました。特に本田圭佑の「世界一のサッカー選手になる」という具体的な目標設定を挙げ、若手選手に重要性を伝えました。また、スカウトとしての信条として「先入観を持たず、選手を真っ白に見ていること」を強調。具体的な例として、日本代表の鎌田大地や堂安律を挙げ、彼らの成功には「頭と心と体」のバランスが重要だと話しました。

大産大で講義する二宮博氏(撮影・永田淳)

元ガンバ大阪スカウトの二宮博氏(62=バリュエンスジャパン社長室シニアスペシャリスト、神戸国際大客員教授)が13日、大阪産業大で講演し、長年の経験で培ってきた伸びる選手の条件について語った。

二宮氏は、元日本代表FWでスポーツ健康学部の佐藤慶明准教授(55)が担当する「コーチング基礎」のゲスト講師として登壇。1年生155人の前で「スカウトから見た良い選手とは」をテーマに講義した。

講義で二宮氏は良い選手の条件に「傾聴力」、「主張力」、「忍耐力」を挙げ、半年間の練習生契約からプロ契約を勝ち取った元日本代表FW播戸竜二が「ミーティングでもランニングでも常に最前列で、気持ちを感じさせた」というエピソードや、元日本代表MF本田圭佑が将来の夢を書いた作文で「世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる」と目標設定していたことを紹介。本田がG大阪ジュニアユース時代に、責任者として昇格がかなわないことを伝えた二宮氏は、昨年本田と会った際に「みんな僕がこうなるとは思っていなかったでしょう」と言われ「正直思っていなかった」とわびたことも明かした。

二宮氏はスカウトとしての信条についても語った。「先入観を持たない、人を真っ白に見る、真剣勝負を3度視察。最終的には人間性」。日本代表MF鎌田大地(28=クリスタルパレス)や同MF堂安律(26=フライブルク)らをスカウトしてきた実例や彼らの成功を踏まえて「頭と心と体がそろった選手。3つがそろわないとプロ選手では通用しない」と話した。【永田淳】

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