楽天の中継ぎ右腕、渡辺翔太投手(24)が「1軍でないと戦えないので」と、同期との対戦へ向けて気を引き締めた。12日、古謝樹投手(23)と仙台市内で行われたトークショーに参加。イベント前に、現役ドラフトで中日への移籍が決まった、同期で同じリリーバー伊藤茉央投手(24)の送別会を、急きょ開催したことを明かした。
22年ドラフト組の絆は固い。同期の中で最初に勝ち星を挙げたのは伊藤茉だった。刺激を受けて奮起した渡辺翔は、1年目から勝ちパターンに定着。今季もチーム2位の49試合に登板し、中継ぎながら同3位の7勝を挙げた。「寂しいという気持ちもあるんですけど、この世界って出会いと別れがすごい激しい世界だなと実感した」と、しんみり。「くよくよしてても前には進めないので、決まったことは受け止めて、新天地でも頑張って欲しい」と、エールを送った。
「本当に一緒に頑張ろう、お互いに!」と、交流戦での対戦がかなうことをを励みに、声をかけ送り出したという。「交流戦であいさつとか話せたらいいな」。まずは同期との対戦を目標に、腕を振る。【高橋香奈】
○…古謝はオフ仕様のゴールドのハイライトが入った新ヘアーで、今季2度目のトークショーに参加。「(前回も)温かく見守ってくれて、とてもいい空間。慣れてきました」とリラックスして臨んだ。ルーキーイヤーの今年の1文字は、自身の名前の「樹」。「自分の色を出せた1年でした」と来季も自分を出し、自分らしく過ごしたいと語った。