オリックス太田諒内野手(23)が11日、今季ブレークの一因となった「マッチョ化」の裏側を明かした。この日は大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、フリー打撃などで体を動かした。
6年目の今季はいずれも自己最多となる91試合の出場で打率2割8分8厘、6本塁打、40打点と奮闘した。活躍の要因の1つに山下舜平大投手(22)との「合同筋トレ」があった。
太田は昨年9月に受けた左手首の手術のリハビリ過程で、腰痛から復活を目指していた山下とオフにかけて一緒にウエートトレーニングを行う機会が多かったという。「器具の押し方、引き方とか(筋肉に)効かせられる方法を自分らで考えながらやってました」。
筋骨隆々の山下については「背中が強いですね。引く系だったり。あと足(の力)がえげつないです」とパワーを認めつつ「たぶん押す系(のトレーニング)に関しては僕の方が強いです」。ダンベルを持ちあおむけになって上下するダンベルプレスは40キロを10回4セット行っているという。
山下と切磋琢磨(せっさたくま)して強靱(きょうじん)な肉体を築き上げた。パンプアップした影響で「スーツは1年置きに替えないと。私服もちょっと困ってます」と苦笑い。ただ「打球に表れるかなと思います。ちょっと芯外れても抜けていくとか。そういったものをどんどん増やしていきたい」と意欲十分だ。
来季は「僕的にはベストナインが一番取りたい」と新たな目標を掲げた。「その年のリーグで一番いい選手がそこに入ると多う。一番光栄というか、自分にとってもうれしいです」。さらなるレベルアップを遂げ、7年目で初のタイトルをつかみ取る。【古財稜明】