トレードの可能性が浮上しているカブス鈴木誠也外野手(30)について、代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が言及し、鈴木がトレードに出される可能性は低いとの見通しを示した。10日(日本時間11日)、米メディア「アスレチック」が伝えた。
ウルフ氏はダラスで開催されているウインターミーティングで取材対応。鈴木は全球団に対するトレード拒否権を持っているとした上で「誠也はオープンなマインドを持っている。ジェド(ホイヤー編成本部長)とは密にコミュニケーションを取っており、昨夜も、彼と話をした。どの球団と話をしているか教えてくれた。彼は誠也をトレードに出したくないと考えていると思うが、ノーと言えない取引が今後出てくる可能性もあるかもしれない」とコメントした。一方で「彼は、誠也がどのチームを検討しているかも話してくれた。誠也は強い意志を持っている選手で、彼がトレードを承諾するチームは多くないだろう。(トレードは)あり得るが、そうなる可能性は低いと思う」と、トレードの可能性は低いとした。
鈴木は今季、守備面のミスが懸念されDHでの出場機会が増え、8月中旬以降は主にDHとして出場した。それについては「日本からポスティングされたとき、チーム側がフルタイムのDHとして彼を起用するとプレゼンしていたら、彼はそのチームと契約していなかったと思う。誠也は日本で素晴らしい守備を見せていた。だからDHでいることは良いことではない」と、外野での守備機会を求めていることも明かした。
鈴木については、カブスがコスト削減のため、高年俸の鈴木かコディ・ベリンジャー外野手のどちらかを放出する方針だと5日に米紙ニューヨーク・ポスト電子版が伝えていた。