楽しむば~い! ソフトバンクは10日、福岡国際空港から米ハワイへの優勝旅行に出発した。
同日夕方に日本航空のチャーター便などで球団関係者総勢415人が常夏の国へ。小久保裕紀監督(53)もノープランを宣言し、夫人と過ごすブルーハワイの海に癒やされるつもりだ。前日9日の現役ドラフトで獲得した上茶谷大河投手(28)の先発起用も明言し、上機嫌でホノルルに飛び立った。
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華やかな出発セレモニーを受け、ソフトバンク一行がハワイに向けて出発した。小久保監督は「やっぱりご家族のみなさんが一番喜ばれてると思うんですよ。(自分も)妻と2人でノープラン」とニンマリ。選手26人を含む球団関係者総勢415人の大旅行だ。「ハワイまで電話してこないで」と指揮官は笑顔で着信拒否も予告。出国前に納得の補強を成功させたことも上機嫌の一因だった。
前日9日の現役ドラフトでDeNAから上茶谷を獲得した。18年のドラフト1位右腕。初言及となる指揮官は「先発させます」と明言し「今回名前が挙がっていた中ではホークスとして1番手の評価でした。取れたのは良かったです」とご満悦だった。
来季は開幕投手の有原、モイネロ、スチュワートの3人が開幕ローテーションに当確。先発7人構想のソフトバンクでは残る4枠を争うことになる。「先発は結構チャンスがある。そこを狙ってね。今もメキシカンリーグ(に参加中)。ずっとそういう意識でやってる選手なんでね。そこは先発候補として楽しみにしています」。望み通りの補強を決め、心置きなくハワイに飛んだ。
ノープランのホノルルからは16日に帰国予定。「(初日の)ステーキハウスだけは予約しています。あ、食事は3日連続で予約してます。日中はノープラン。買い物に行くか」と想像を膨らませた。夫人と過ごすブルーハワイの海にも癒やされるつもりだ。
「野球のことは考えないですね。考えないというか、コーチと会うと話をしてしまうので今回は招集をかけていない」。己のリーダー論に基づく「選手ファースト」ならぬ「コーチファースト」。ナインに向けては「1年間迷惑をかけた家族に恩返ししてください」と指令も忘れなかった。王者がバカンスの旅を目いっぱいに楽しむ。【只松憲】