元日本ハムの斉藤伸治投手(26)が来季、独立リーグの四国アイランドリーグ高知ファイティングドッグス入りすることが10日、分かった。東京情報大から20年育成ドラフト2位で加入。4シーズンで1軍登板なく今オフ、戦力外通告を受けたが、独立リーグで現役を続け、NPB復帰を目指す。
昨季はイースタン・リーグ43試合に登板し、54回1/3を投げ45安打17失点。防御率2・82の数字を残したが、今季は同リーグ登板18試合にとどまっていた。戦力外通告を受けた際は「大卒で、4年もお世話になった。ファイターズには感謝しかない。でも野球は、やれるところまで続けたい」と現役続行を目指し、トライアウトにも参加していた。
習志野高では主に遊撃手だったが、大学進学を機に投手に専念。イチロー氏ら一流選手の立ち姿を研究し、骨盤の角度を意識し、球速を10キロ以上伸ばし、育成での指名を勝ち取った“ハングリー男”。現在は、さらに最速150キロまで伸ばし、球種もスライダー、カット、カーブ、フォークを操るまでバージョンアップしている。独立リーグからのリスタートとなるが、研究熱心さを生かし、再びはい上がる。