中日小笠原慎之介投手(27)のポスティングシステムでのメジャー移籍手続きがMLBに受理されたことが10日、分かった。
球団関係者によると、すでにNPBへのポスティング申請が終了し、MLB側が申請を受理したとNPBから報告を受けている。現地時間10日(日本時間11日)にMLBで公示される。
交渉に関しては代理人契約する米国の大手マネジメント会社「WME(ウィリアム・モリス・エンデバー)」に一任しており、米国テキサス州ダラスで開催中のウインターミーティングから移籍交渉を本格化させる。
NPB在籍9年の通算成績は161試合登板で46勝65敗、防御率3・62。4年連続で規定投球回にも到達した左腕の45日間の移籍交渉が注目される。
◆ポスティングシステム 海外FA権取得前に大リーグへ移籍できる制度。申請期間は11月1日に始まり、12月15日まで。申請手続き後、全30球団と交渉が可能となり、交渉期間は45日間ある。日本球団への譲渡金は選手の契約で補償される額によって変動。阪神青柳晃洋投手(30)、ロッテ佐々木朗希投手(23)がすでに申請、受理されている。なお、25歳未満の選手はマイナー契約しか結べず、譲渡金は基本的には契約金の25%となる。
◆ウインターミーティング メジャーやマイナー、独立、国外リーグなどあらゆる球界の関係者、オーナー、GMら数千人が一堂に会し、毎年12月に催される野球界最大のイベント。トレードやFA選手獲得の交渉が活発に行われ、多くの契約がこの期間にまとまる。今年はテキサス州ダラスで開催され、9~12日(日本時間10~13日)に各球団によるメディア対応が行われる。