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元ソフトバンク育成の早真之介氏、21歳で戦力外から1年で地元滋賀県警に合格 小牧監督ら祝福


元ソフトバンク育成選手の早真之介氏(22)が、地元滋賀県警の採用試験に合格した。彼は京都国際高校を卒業後、ソフトバンクに入団し、3年間プレー。しかし、戦力外通告を受けた後、プロ野球選手としてのキャリアを断念し、警察官の道を選択した。真之介氏は、シャープペンシルとトレーニングで心身を鍛え、努力の末に合格通知を受け取った。彼は成果を支えてくれた人々への感謝を述べ、警察学校入学を経て、新たなフィールドで活躍することを誓った。母校の甲子園優勝には喜びを共有し、今後は地域に貢献することを決意している。

早真之介氏(2023年10月撮影)

元ソフトバンク育成の早真之介さん(22)がこのほど、生まれ育った地元の滋賀県警察の採用試験に合格した。京都国際から入団して3年目の昨オフに戦力外に。12球団合同トライアウトでは、左ふくらはぎに打球が直撃するアクシデントに見舞われた。「全てを切り替えたい」と21歳で現役引退を決断。野球選手に区切りをつけ、第2の人生に警察官の道を選んだ。

バットやグラブ、白球をシャープペンシルに持ち替え、昨年の12月から1日4~6時間机に向かった。同時に2次試験の体力テストに備えて、ジムでトレーニングをしたり、家の周りを走ったりした。吉報は12月5日に届いた。「合格発表までの間は不安でいっぱいでした。それだけに、結果を知った瞬間はすごくうれしかったです。この結果は決して自分1人の力で得られたものではありません。支えてくださった周りの方々のおかげでつかみ取れたものです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」。

京都国際から20年育成ドラフト4位でソフトバンクに入団し、3年間は3軍を中心に試合に出場。野球人生のそれぞれの恩師には合格を報告した。京都国際の小牧憲継監督(41)に「そうか! 頑張れよ」と言われ、普段から相談を重ねていたソフトバンクの城所龍磨コーチ(39)には「よかったな!」と祝福された。

今夏には母校が甲子園で初優勝を飾った。勉強の傍ら、高校の同期たちと三塁側アルプス席でその喜びに浸った。来春には警察学校に入学。「全国制覇を成し遂げた後輩たちのように、活躍できるように頑張りたいです!」。次なる紺色のジャケットをユニホームに、地元で輝く。【中島麗】

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