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【札幌】ペトロビッチ監督が最後のメッセージ「7年間で1つの仕事は達成」クラブに別れ告げる


北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督が、7シーズンの指揮を経て退任を発表した。監督は攻撃的サッカーを札幌に浸透させ、日本サッカー界にその存在を示したことに満足感を示した。札幌は今シーズンJ2降格を避けられなかったものの、監督は引き続きサポーターからの支持に感謝の意を表した。監督業を引退する可能性を示唆しつつも、再び指導者としての挑戦を望む姿勢を保っている。これまでのキャリアで、日本のサッカー界に大きな影響を与えたことを強調し、今後は日本が国際的な競争にさらされることの重要性を説いた。

退任会見する札幌ペトロビッチ監督(撮影・黒川智章)

今季限りで退任する北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(67)が9日、札幌市内で会見し、7シーズン過ごしたクラブに別れを告げた。ラストシーズンこそJ1の19位でJ2降格という結果に終わったが、札幌に攻撃的サッカーを根付かせた名将は、仕事をやり遂げて北の大地を旅立つ。

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スーツ姿で登場したペトロビッチ監督は、1時間超えの会見で、自身キャリア最長の7シーズン指揮を執った札幌の監督として、最後のメッセージを語った。「7年間で私の1つの仕事は達成できた。札幌がどういうサッカーをするチームかということを、日本のサッカー界に発信できた」。誇らしそうに胸を張った。

クラブが招聘(しょうへい)したのは、見る者を魅了する攻撃的サッカーをチームに浸透させるためだった。限られた戦力で、その任務に向かって、ひたすら走り抜いた。リスクを負って仕掛けるスタイルに、結果が出ない日々もあった。それでもサポーターからの後押しを受け続けた。「いい時はどこのサポーターも応援する。札幌は結果が出なくても応援してくれる素晴らしいサポーター。その姿勢を貫いてほしい」と感謝した。

日本サッカー界にもたらした影響も大きい。サンフレッチェ広島、浦和レッズ、札幌と3クラブで19シーズン、Jリーグのために働いた。06年の来日当時から比べると日本サッカー界も発展したと感じる。「ここからは外との競争をしないといけない。日本が強くなるためには、日本も欧州のリーグに入って競争するのも1つの手」と提言した。

監督業引退を示唆しながら、復帰の可能性は「5%」。「19シーズン同じ国で監督をして仕事するというのは、見てる方々も飽きてきたんじゃないですか」とほほ笑んだ。サッカーは指揮官にとって「家族の次に大切な、愛するもの」と語る。「もう1回自分が監督として頑張りたいなって思えるオファーがあれば」。生涯指導者として、次のステージに進む。【保坂果那】

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