カブス今永昇太投手(31)が9日、東京都内の米国大使館で行われた「グローバルエントリープログラム」の記者会見に出席し、プログラムの会員資格証書を受けた。
米国はこの日、日本を18番目の同プログラム公式パートナー国としたことを発表した。米国旅行がよりスムーズになるプログラムで、エマニュエル駐日米国大使は「野球は日米で国民的娯楽。来年はドジャースとカブスの日本開幕戦もある。イマナガさんは背番号18ということもあり、象徴的な日になった」と歓迎。同大使はシカゴ出身でカブスファンとしても有名で、今永との対面を喜んだ。
今永は「これからぜひこの制度を利用したいと思います。スムーズに入国できれば、その後の時間も有効活用できる」と感謝した。米国旅行で困った経験を聞かれると、メジャー1年目の初めてのキャンプのために渡米した際のトラブルを告白。「サンフランシスコ経由でアリゾナに入ったんですけど、悪天候で6時間くらいディレイして、夜12時くらいに欠航になった。空港の中を歩き回って、宿を探した」と振り返った。
会見では、ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)についての話題も上がった。同大使は「アメリカに来ることを歓迎する。私は米国の大使であってカブスの代表ではないので、個人的にどのチームに来てほしいかという希望は言えないけれどね」と笑った。【水次祥子】
◆グローバルエントリー 米国税関、国境警備局が管轄するプログラム。事前審査を受けて認定されると、入国や税関の手続きを簡易に済ませることが可能になり、入国時の混雑を避けられるなどのメリットがある。事前審査は「トラステッド・トラベラー・プログラム」のウェブサイトで個人のアカウントを作成し、120ドル(約1万8000円)の手数料を支払う。会員資格は5年間有効。