阪神ドラフト4位、BC・埼玉の町田隼乙捕手(21)はアニキの背中を追いかける。この日発表された背番号は43。球団から報告を受けた番号に、人知れず縁を感じていた。
「誕生日が4月3日なので。覚えやすいし、そういう風に覚えてもらいたい。『43といえば…』となればうれしいですね」
4月3日といえば阪神OB金本知憲氏(56)とも同じ誕生日。1492試合連続フルイニング出場のプロ野球記録も持つ大先輩だ。08年4月12日横浜戦。金本氏が通算2000安打を達成した試合を、当時5歳の町田は横浜スタジアムで生観戦していたという。
「たまたま家族で見に行っている時に2000本を打たれて。まだ小さかったんですけど、すごく印象に残っているというか。今でも覚えています」
186センチ、88キロの大型捕手。打撃力が「1番のセールスポイント」と力強い。結果を積み重ね、目指すは脳裏に残る鉄人の姿だ。
「やっぱり息の長い選手ですし、体も強い。同じようなタイプの選手になりたい。1年1年全力でやっていきたい気持ちです」
神奈川出身で、これまで関西とは無縁。それでも入団会見では印象に残っている甲子園バックスクリーン弾を目標に掲げた。
「甲子園でホームランといえば、バックスクリーン3連発。テレビでよく見る映像だった。憧れというか、ホームランをバックスクリーンに打ちたい」
1年目から持ち味を発揮し、目標実現へ突き進む。【波部俊之介】