日本ハムのドラフト1位、福岡大大濠・柴田獅子(れお)投手(18)が球団の半永久欠番の後継者に名乗りを上げた。8日、エスコンフィールドで行われた「新入団選手ウエルカムイベント」に出席。背番号は「31」に決定したが、いずれはパドレス・ダルビッシュ有投手(38)とドジャース大谷翔平投手(30)が背負って以降、空き番となっている「11」の継承が目標と宣言した。投打で新たな伝説を残し、将来は偉大な先輩に続いてメジャーに挑戦する夢も明かした。
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約1200人のファンが見守る前で、背番号31の柴田が堂々と入場した。与えられた31番は「ものすごく気に入っています」と笑顔。ただ、将来的には結果を残して「ファイターズの伝統の背番号を継ぎたい」。見据えたのは半永久欠番扱いとなっている背番号11の継承だ。
日本ハムの11番は05~11年までダルビッシュ、13~17年までは大谷が背負い、ともにメジャーへ羽ばたいたレジェンド番号だ。18年以降は誰も背負っていない。入団後も投打で才能を伸ばす予定の新たなポテンシャルモンスターは「(31番から番号を)小さくしていきたい。3、2、1って感じで」と目標に掲げた。
期待されているからこその「31」スタートだ。日本ハムにとって下1桁が「1」の番号は、スターの系譜でもある。「11」だけでなく、新庄監督の「1」、稲葉2軍監督が現役時代に身につけた「41」。清宮の「21」にも、新たな伝説をつくって欲しいという球団の思いが込められていた。
大渕スカウト部長は「近い将来、背番号を変える活躍をした暁にはレオと改名するのもいいかも」と背番号11への変更も視野に、登録名の変更プランまで披露した。投手では最速149キロ、打者では高校通算19本塁打。壮大なスケール感を持つ逸材を伝説的な選手に育て上げる決意を示した。
新庄監督は「(柴田は)7年後にメジャーリーグに行きます」と予言した。笑顔でその言葉を受け止めた背番号31は「自分の可能性を引き出したいし、引き出してもらいたい。メジャーも見据えているけど先の話。まずは1軍で活躍したい」と力強く話した。【木下大輔】