広島・マツダスタジアムで7日、広島県内の高校野球部に所属する1、2年生のマネジャー(記録員)を対象とした「キャリアサポート講習会」が開催された。広島県高野連が主催、球団が共催。県内20校の高校生48人が参加した。NPB球団が関わる形では初の試みという。
最近はプロ野球やサッカーなど多くのスポーツで動作解析やデータ分析の重要性が高まっている。高校の野球部でも、部員やマネジャーらがデータ分析を担当することも増えている。プレーはしなくても、高校卒業後も次のステージで野球に関わる活動の機会を広げられるなど、高校生がキャリアを考える機会になればとの狙いだ。
高校生は2班に分かれ、球場見学や広島の野球振興への取り組みについての解説を聞いた。データ分析講習会では広島の元選手の飯田哲矢チーフアナリスト(33)、一岡竜司アナリスト(33)が講師を務めた。ストライク率やカウント別のデータなどを元に、具体例を挙げて説明、質疑応答も含め約1時間半解説した。呉三津田高の中原由莉マネジャー(2年)は「スマホを使って動画を撮ることでも(分析は)できると聞いたので、もっと(野球部のために)役立てられたら」と刺激を受けていた。飯田チーフアナリストは「(高校生にとって)なにかのきっかけになればいいかなと思います」と話した。