理論派の楽天津留崎大成投手(27)が、フォーク習得に乗り出した。
シーズン終了後から本格的に着手。「僕、データ大好きなんで。空振り取れるフォークのデータはほとんど見てきました」。理想の落ち幅も徹底的に追求するこだわりようだ。
5年目の今季は、プロ初の先発に挑戦した。8月12日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)では、3回8安打5失点。思うように空振りを取れず、相手打線につかまった。その試合でバッテリーを組んだ捕手安田から「1個、決め球がほしいかもしれないですね」と助言があった。
当時を回想した津留崎は「本当、その通りだなと思いましたし、ヤス(安田)と普段からよく会話するんですけど、要求してくるみたいなことはあまりなかったので。あのタイミングでヤスに言われたからこそ、やんなきゃいけないなと思ったのはあります」。安田との会話が1つの転機になった。
来季は先発、中継ぎのこだわりはない。任されたポジションで腕を振る覚悟だ。「決め球不足を改善できるようにフォークを習得したいと思ってます」と力強く決意表明した。【山田愛斗】