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イチロー氏“史上初”どれだけ重なる?日米両方の野球殿堂で候補入り、1年目での選出が確実視


イチロー氏が2025年の野球殿堂入り候補者として注目を集めています。イチローは19年に引退してから、日米両方で資格1年目で殿堂入りが期待されており、満票で選出されるかが焦点となっています。日本では過去にスタルヒン氏が97.3%という最高得票率を記録しており、イチローが初の100%得票を達成する可能性があります。また、米国ではリベラ氏が唯一の満票選出者ですが、イチローが野手として初の満票選出となるか注目されています。日本の結果は1月16日、米国は22日(日本時間)に発表されます。

イチロー氏(2024年11月撮影)

“史上初”が、どれだけ重なるのか。野球殿堂博物館は3日、25年の野球殿堂入り候補者を発表した。現役引退から5年を経過した人が対象となるプレーヤー表彰は、19年に引退した4人が新たに候補入り。イチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が加わった。11月に米野球殿堂でも候補入りが発表されたばかり。日米とも資格1年目での選出が確実視されており、焦点は日米とも「満票」選出なるかだ。

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発表には何の驚きもなかった。新たなブレーヤー表彰候補に阿部慎之助氏(45=巨人監督)上原浩治氏(49=日刊スポーツ評論家)福浦和也氏(48=ロッテ1・2軍統括打撃コーディネーター)とともに、イチロー氏が加わった。競技者表彰委員が「実績は改めてお伝えするまでもない」と言ったように、日米通算4367安打のレジェンドの名前が読み上げられたのは当然だった。

日米両方の野球殿堂で、候補入り1年目での選出が確実視されている。日本で「一発当選」となれば、18年の松井秀喜氏、金本知憲氏に続く史上7人目(他はスタルヒン氏、王貞治氏、野茂英雄氏、工藤公康氏)。それだけでも野球史に刻まれる快挙だが、焦点はより高い次元にある。日米とも「満票」選出なるかだ。

日本のプレーヤー表彰で過去もっとも高い得票率は、60年のスタルヒン氏だった。投票による選出が始まった初年度で、有効投票111票のうち、実に108票を獲得。選出ライン75%をはるかに上回る97・3%を獲得した。唯一無二の実績を誇るイチロー氏ならば、プレーヤー表彰では史上初となる100%が現実味を帯びる。

米国の満票選出は、メジャー史上最多652セーブのリベラのみ。MLB公式サイトのブラウン記者が「彼に投票しない記者がいるなんてことは考えられない」と話すように、イチロー氏が続いても全く不思議はない。日本人の候補入りは野茂英雄氏、松井秀喜氏に続く3人目。米野球殿堂入りすれば日本人初となる。

25年の野球殿堂入りは、日本は来年1月16日、米国は同21日(日本時間22日)に発表される。

<野球殿堂アラカルト>

◆得票率 殿堂入りの満票はまだ出ていない。過去最高得票率は60年ビクトル・スタルヒン氏の97・3%(有効投票数111、得票108)。スタルヒン氏は資格1年目だった。2位は83年三原脩氏の96・2%、3位は93年稲尾和久氏の94・8%。

◆一発合格 過去に資格1年目で殿堂入りしたのは60年スタルヒン、94年王貞治、14年野茂英雄、16年工藤公康、18年松井秀喜、金本知憲の各氏で計6人。

◆米国も確実 イチロー氏は米国でも殿堂候補入り。米国では19年のマリアノ・リベラ氏(元ヤンキース投手)が唯一の満票選出。野手で満票なら史上初となる。野手の過去最高得票率は20年デレク・ジーター氏の99・7%。結果発表は日本が1月16日、米国は同22日(日本時間)で日本が先になる。

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